2009年11月28日土曜日

本支店会計の解き方

今日は本支店会計の解き方をメモっておきたいと思います。

本支店会計は順をおってやればそれほど難しくないと思います。

しかし、実際いくつか問題を解いてみると、ぼくはいくつかの落とし穴にひっかかりましたので、その辺も忘れないように書いておきます。

では、以下から解答にいたる手順を書いていきます。


1.未達事項を仕訳する。

まずは、未達事項を全て仕訳します。その際の注意点はいかのようなものがあります。

・本店と支店の商品のやりとりの金額。(本店の仕入額か支店への販売額かなど)

・支店が本店の仕入先に直接返品する場合で本店の掛代金が未決済
この場合、本店の支店売上の消去と本店の仕入と買掛金の消去の2つの仕訳が必要になる。

2.決算整理事項があるばあい、それも仕訳

たとえば、減価償却費の○割は支店に振り替える、などの指示がある場合、そのように仕訳する。


3.1と2の仕訳を前T/Bに記入

問題によっては前T/Bが歯抜けになっていることがあります。この場合はぼくの場合、T字を書いて解きます。

T字は本店と支店ごとに本店、支店、支店売上、本店仕入など書きます。本店勘定、支店勘定も、支店売上勘定も本店仕入勘定も必ず一致することを念頭において記入していけば、パズルのように穴が埋まっていくので結構楽しいです。

また、歯抜けになっていなくても、未達事項を全部加味しても勘定が一致しないことがあります。その場合、何か抜けているものがあるはずので、仕訳を確認する必要があります。


4.商品の流れを計算します

与えられている期末商品から原価や棚卸減耗、内部利益などを計算します。
この計算をするとき注意が必要なのは、与えられている数字には未達事項が考慮されていないことです。

たとえば、支店の期末帳簿棚卸高20000のうち、10000の本店仕入分が含まれている、と書いてあっても、未達事項で 15000の本店仕入がある場合は、帳簿棚卸高35000、そのうちの本店仕入分は25000として計算しなければなりません。

5.損益計算をする。

 支店の期首の商品に含まれている本店仕入に係る内部利益は繰延利益戻入
期末商品に含まれる本店仕入にかかる内部利益は繰延利益控除になります。

これは、損益計算上、期首商品、期末商品から控除して原価を出すこともあれば、引かずに原価をだして、そこから戻入勘定と控除勘定で別途記載することもありますが、問題の指示に従います。

販売費及び一般管理費にはならず、売上総利益を構成します。

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