2009年10月19日月曜日

退職給付会計のマインドマップ

今日は退職給付会計のマインドマップです。

ぼくの感覚では、退職給付会計の内容自体はそれほどボリュームもなく取り組みやすい分野だと思っているのですが、実際問題をといてみるとかなり複雑な問題もあります。

平成19年の短答式にでていた退職給付会計の問題は、過去勤務債務、未認識数理差異、会計基準変更時差異などてんこもりで苦労しました。

マインドマップは以下のようになりました。

















差異がややこしいのは、たとえば年金資産の運用実績が期待より超過した場合、退職給付債務は+になるのか、-になるのか、未認識数理計算上の差異は+になるのか、-になるのか、など混乱するからじゃないでしょうか(ぼくだけですかね?)。

例えば平成19年の会計士試験短答式の問題でいうと、前期末の数字の一部として
未認識数理計算上の差異  95,625
未認識過去勤務債務    △45,345
が与えられています。

未認識の数理計算上の差異が正の値ということは、期待運用収益-実際運用収益が正の値、という意味ですから、期待ほど運用収益が上がらなかったことを意味します。年金資産の額が期待されている額から95,625足りない、ということです。
なので、平均残存勤務年数以内の年数で毎年費用処理するわけです。

さらに問題では、当期に実際運用収益が期待運用収益を61,110上回ったとあります。この上回った分、年金資産は増えているわけですから、足りていない状態になっていた95,625から減額されます。

また、未認識過去勤務債務が負の値で出ているということは本来計上しなくてもよい債務を計上してしまっているということです。その過払い分は費用の減額として処理します(つまり利益が増える)。

財務諸表論的に正しい理解かどうかよくわかりませんが、ぼくはこのように理解してから問題が解けるようになりました。

ちなみに、マインドマップ作成時にはまだ理解が浅かったため抜けてる部分が結構ありますね。かなり手書きで書き込みが増えたマップです。

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