2009年10月24日土曜日

外貨建取引のマインドマップ

予告どおり、外貨建取引についてのマインドマップをアップします。

Windows7も無事インストールできたことだし、気分よくブログ更新です(* ^ー゚)

さて今回はいきなりまずマインドマップを貼り付けます



見てのとおり、かなりの大きさのマップになってしまいました。しかも手書きの書き込みもかなり多くなっています。

ですので詳しく書きすぎると終わらないので、ぼくが学習当初困ったところだけちょっと解説します。




まず、換算に用いる方法ですが、以下のようになっています。

本店-----------貨幣・非貨幣法
在外支店-------本店に準ずる。本店に規定ない場合はテンポラル法
在外子会社-----決算日レート法。親会社と相殺される項目は除外

となります。貨幣・非貨幣法は貨幣性資産については決算日レート(CR)、非貨幣性資産については発生時レート(HR)で換算する方法です。

テンポラル法はほぼ貨幣・非貨幣法と同じですが、外貨による時価の付された非貨幣性項目がCR換算されます。

決算日レート法はすべてCRで行う方法。ただし、親会社との相殺項目はHRになります。

なぜ、子会社と支店で換算の方法が違うのか不思議に思いませんか?
これは、子会社の方が支店よりもより独立性が高いという違いがあるからです。独立性が高いので支店のように基本的に本店に準ずる換算は行わなくてもよいのです。

そもそも複数のレートを使用する換算方法は、本店と同様、国内で取引をしたものとして、矛盾が出ないように換算する方法です。それに比べて決算日レート法のように単一のレートを使用する方法では、国内は関係なく、現地の外貨の価値を尊重して財務諸表を作成する方法ですので、より独立性を有する子会社にはあっているんです。

次に、わからなかったのが為替予約でした。これは、「直々差額」と「直先差額」をきちんと覚えることで問題が解けるようになりました。

直々差額----過去と現在の直物レートの差額
直先差額----予約時の直物レートと先物レートの差額


たとえば以下のような説例の場合

2/1 1000ドル借り入れ(期間4ヶ月) 直物レート1ドル=110円

仕訳  当座預金 110000 / 短期借入金 110000

3/1 上記1000ドルに対し為替予約設定
直物レート1ドル=115円、予約日のレート1ドル=118円

110円と115円の差、5000が直々差額です。
115円と118円の差、3000が直先差額です。

仕訳  為替差損 5000 / 短期借入金 8000
     未払費用 3000 

直々差額は実際に現在把握されている差額になるので当期の為替差損益で処理します。それに対し、直先差額は予約日(未来日)に発生する費用なので、当期の費用には計上せず、繰り延べます。そしてその繰り延べていた差額は期間配分していきます。

たとえば、3月31日が決算だとすると、決算時の仕訳は

仕訳  為替差損 1000 / 未払費用 1000

繰り延べていた未払費用3000(3/1~5/31の3ヶ月)のうち、実現した1か月分(3/1~31分)だけが当期の損益に表示されます。

というわけですが、伝わりますでしょうかね・・・・
もっと簡単に書こうと思っていましたが、長々と書いてしまいました。文章書くのって難しいです。会計士試験でも外貨関連は必ず一問は出ると思うのできっちりおさえておきたいところです。

マインドマップはすばらしいんですけど、仕訳や計算は表現しづらいですから、そこだけが泣き所です。うまい書き方ありますかねえ・・・

それでは、次回のマインドマップは・・・・うーん、まだ未定ですъ( ゚ー^)



0 件のコメント:

コメントを投稿