2009年10月26日月曜日

利益と損益計算のマインドマップ

今日は「利益と損益計算」のマインドマップです。

まずはマインドマップを掲載しますね



見てのとおりたいした大きさのマップではありません。このマップは財務会計の基礎の中のほんの一部を切り取ったマップだからですね。会計士試験にそんなに頻繁にでるとは思いませんが・・・。

しかし、一部とはいえここは本来なかなか深い分野でもあります。
現在進められているIFRSの導入などとも関連のある分野だそうです。

まず、利益には業績指標性と分配可能性という二つの性格があります。
業績指標性は文字通り業績の指標となるものですから、その期の取引に関係のない純資産の増加はなどは関係ありません。





それに対して、分配可能性は、これまた文字通りどのくらい分配できるか、というものですからその利益が何から生み出されたのかは関係ありません。その会計期間の取引であろうが、関係ない前期損益修正であろうがどうでもいいんですね。

この利益の二つの性格から、損益計算書の本質を包括主義と当期業績主義とに分けることができます。どっちがどっちの性格のものかは文字どおり判断できるので楽ですね(^^;

もちろん、当期業績主義損益計算書では経常利益の項目までで利益計算します。企業の取引に付随しない損益項目は加味しないわけですから、企業の短期収益力を示しています。

他方、包括主義損益計算書では全ての損益項目を計算に入れます。その会計期間の取引と関係ない損益項目も全て加味します。つまり、企業の長期収益力をあらわしていると言えます。


学習当初、この辺の話は退屈でしょうがなかったですね、正直言って(;・∀・)
まあ、今でも大好き!というわけではありませんが。

しかし、理解が進むにつれて単なる概念だけの話ではなく、現在の世界の経済活動と密接に結びついている話なんだなあ、と感じるにつれて面白くなってきます。

現在、国際的な流れとして包括主義的な方向に進みつつあるようですね。リスクだらけの今の世界では短期的な収益力がどうのよりも、その時点でのリスクを全て考慮した企業の本来の価値のほうが重要、ということですかね。

次回は利益にもう少し踏み込んだマインドマップを載せられたらな~と思っています。



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