最近、Windows7のことばかり書いていて、記事の数がこのブログの本題であるマインドマップに迫ってきてますね (。・x・)ゝ
そんなわけなので、最初にマインドマップを貼り付けようと思います。
さて、見てもらえば一目瞭然ですが、マップの左側、ストックオプションの部分がやたらとでかくなりました。
新株予約権の部分はそれほど論点も多くないのですが、ストックオプションは、問題を解くときいろいろ考慮すべき点があるので、それを考慮してマップを作ったらこんな風になってしまいました。
ストックオプションとは企業が従業員に報酬として付与する自己株式オプションです。
こう言い切ってしまうと単純なんですが、いざ問題を解こうとすると条件変更などいろいろやっかいで計算方法を知らなかったら解けないですね。
そこで、平成20年度の会計士試験の短答式の問題を使って、自分の備忘録もかねて書きたいと思います。
まず、ストックオプションの計算問題で問題となるのは主に以下の条件です。
決算日、付与日、人数、一人当たりの数、条件変更、公正な評価単価、権利確定日、退職による失効見込等です。
20年の問題では、×5年4月1~×6年3月31日の決算期の株式報酬費用を問うています。
<当初>
決算日 3月31日
ストックオプション付与日 ×3年7月1日
人数 50人
一人当たり 100個付与
公正な評価単価 10,000円/個
権利確定日 ×5年6月30日
失効見込 2,000個
<条件変更後>
条件変更日 ×4年7月 1日
権利確定日 ×6年6月30日
条件変更日における公正な評価単価 11,000円/個
失効見込 1,000個
<解き方>
まず、難しいことを考える前に、条件変更日までの株式報酬費用を計算します。
ストックオプションの計算問題の解く順序は、
① 条件変更がない場合の当初の株式報酬費用の配分を計算
② ①に条件変更によって生じた新たな株式報酬費用を加える
順序が絶対です。
10,000×(50×100-2000)=30,000(千)
これが付与時に見込まれる株式報酬費用の総額で、これを2年間で費用に計上しますので一年当たり15,000円の費用になります。ただし決算期と付与日がずれているので、4年3月31日の決算では
30,000×9/24=11,250
※「9」は3年7月1日~4年3月31日までの9ヶ月となり、、11,250が株式報酬費用として計上されます。
そして、条件変更日までの3ヶ月の間に費用化すべき金額は3,750になります。
さて、次に条件変更を考えなくてはなりません。本問の場合、権利確定日までの期間の延長と、失効見込数の減少、 公正な評価単価の変動の3つの変更があります。
この条件変更によって、費用計上すべき総額は以下のように変更になります。
(5,000-1,000)×11,000=44,000(千)
総額30,000の予定だった費用総額が44,000に増えたわけです。
このうち、15,000はすでに4年3月31日に計上済みですので、残りの29,000が6年6月30日の2年間までに費用化すべき金額になります。
しかし問われているのは6年3月31日時点の株式報酬費用ですので、以下のように期間按分します。
29,000×21/24=25,375
しかし、この金額は4年7月1日から5年3月31日の9ヶ月を含んでいます。この9ヶ月は問われている決算期に含まれていない期間なので、この分を減算しなくてはなりません。
29,000×9/24=10,875
25,375-10,875=14,500
あるいは29,000が算出された時点で、29,000は4年7月1日~6年6月30日までの24ヶ月で費用化すべき金額という点から、その24ヶ月のうちの12ヶ月が5年4月1日~6年3月31日に該当することに気がつけば
29,000×12/24=14,500
として、一気に答えにたどりつきます。
また、長々と書いてしまいました。こういう期間配分の多い問題は本来いかにすばやく図を作成できるかで解ける解けないが変わってきます。図が正確ならこの問題などは仕訳せずに答えがでます。
図が簡単にブログに載せられればわかりやすいんですけどね~。
自分で読み返しても、期間を文字だけで表すと読むのが本当にしんどいです。
書くのも大変ですけどね。Windowsの記事などはつらつら出来事を書くだけなので書きやすいんですよね。本当にマインドマップの記事の数を超えたらどうしよう(´・ω・`)ゝ”
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