2009年11月6日金曜日

ヘッジ会計問題の解き方

間を空けてしまいましたっ・・・。いや、勉強していなかったわけではないですよ、念のため(´ヘ`;)

さて、今日はヘッジ会計のぼく流の理解と解き方をメモっておきたいと思います。

ヘッジ会計のを含んだマインドマップは後日載せます。

ぼくは今日の今日までヘッジ会計など、金融会計が大嫌いでした。

しかし、それも今日で終わりです。なんと、今日突然理解したんです、いやほんとに。

問題解いていてばちっと脳内でパズルが組み合わさりましたね。その気持ちを忘れないようにブログにアップします。


まず、今までヘッジ会計の計算問題が嫌いだったのはどうにもややこしいから。いや、ヘッジ会計というのが、価格変動のリスクを回避する手段というのはわかっていますし、理屈がわからないわけではなかったのですが、いざ問題を解こうと思うと、ん?売建て?買建て?繰り延べヘッジ?時価ヘッジ??損がでるの?益がでるの・・?と混乱してしまい、はっきりいって面倒くさくて解く気がしませんでした。

しかし、今日、問題を解くとき下記のように図を描いてみました。

縦軸にヘッジ手段とヘッジ対象をとり、
横軸にヘッジ手段を予約した日、決算日、決済日をとる。
それぞれの日にちの下に、時価や取得原価など記入。

たとえば、ヘッジ対象がA社債、ヘッジ手段が債権先物として、売建の場合。
双方額面金額10,000の場合


・・・・・・・・・・・・予約日・・・・・・・・・決算日・・・・・・・・・・決済日・・・・合計

債券先物    @102   (140)  100.6   (310)   97.5    (450)

A社社債     100  (△190)  98.1  (△60)   97.5    (△250)


カッコなしの金額はそれぞれ100円あたりの評価額です。
カッコ内の金額は 差額です。
100×(102-100.6)=140
のように計算しています。

債券先物は予約日と決算日で決算日のほうが値下がりしています。
今回の例では売建てなので、決算日に100.6円の価値しか
なくなっているものを102円で売れる権利を持っているのですから
利益が認識されます。

しかし繰延法の場合はヘッジ対象資産が解消されるまで損益は繰延べます。
つまり、この140は決算日に認識する繰延ヘッジ損益の額をあらわします。

△190はその他有価証券評価差額金の額をあらわします。

さらに決済日までにヘッジ手段の価値はさらに310上昇しています。
よって、繰延ヘッジ損益は140+310=450になっています。

しかし、決済日までにヘッジ対象資産のほうはさらに△60になっています。
A社社債は当初と比べて250の価値下落です。

下落と上昇と相殺すると結果、+200となります。
この価額が投資有価証券売却損益となります。

この図さえ覚えておけば、面倒くさい仕訳などしなくても、必要な科目の
数字がすぐに出て便利です。

なお、時価ヘッジの場合は、損益を当期に認識してしまいます。
つまり、決算日には、繰延ヘッジ損益は認識せず、当期の損益にします。
また、ヘッジ対象資産の方もBSのその他有価証券評価差額金ではなく
有価証券評価損益としてPLの営業外損益に計上します。
そして、翌期首に再振替仕訳をします。

ちなみに、繰延法が金融会計基準における原則です。
時価ヘッジは国際的な標準のやり方になります。

0 件のコメント:

コメントを投稿