2009年11月9日月曜日

オプション取引の問題の解き方

今日は、オプション取引の問題の解き方について書いておこうと思います。

ぼくの頭の回転が悪いせいとは思いますが、本当にわかりにくい取引だと思います。ぼくだけか?

とりあえず、現状のぼくの理解をもとに書きますので、間違っている部分、足りない部分もあると思います。

それにしても、会計処理の仕方についてはマインドマップにはしづらいですね。今回もマインドマップはなしです。

では本題に入りたいと思います。
まずは定義から

オプション取引とはオプションの買い手(または売り手)に対して将来の一定の期日(内)に一定の商品をあらかじめ取り決めた価格で、買うまたは売る権利を取引する契約を言う。オプションの買い手は権利を行使するかどうかは自由だが、売り手は、権利行使されれば必ず履行しなければならない。

コールオプション・・・買う権利。勘定科目は前渡金(買建オプション)
プットオプション・・・売る権利。勘定科目は前受金(売建オプション)

以下は考えられるパターンです。

<コールオプションの購入 >
原資産価格の上昇が見込まれる場合に有利。なぜなら、原資産価格が上がっても約定日の価格で購入できるため、差額だけ得をする。

<プットオプションの購入>
原資産価格の下落が見込まれる場合に有利。なぜなら、原資産価格が下がっても約定日の価格で売る権利があるので、その差額分得をする。

<コールオプションの売却>
原資産価格が横ばいか下落時に有利。なぜなら、原資産価格が上昇した場合に買い手が権利行使すれば、売り手は約定日による安い価格で売却しなければならないから。

<プットオプションの売却>
原資産価格が横ばいか上昇時に有利。なぜなら、もし原資産価格が下落すると、買い手が権利行使した場合、売り手は下落してしまった原資産を下落前の約定日の価格で購入しないといけないためその差額分損が出る。

以上の4つのパターンが考えられます。初めて読むと非常にわかりにくいのではないでしょうか。
相手とどのような取引をしたか、そして約定日の価格と、決済日の価格に着目して考えれば、このパターンは理解できると思います。

ちょっとわき道にそれますが、ぼくのすきな「狼と香辛料」という小説があるのですが、この3巻に信用取引を使った話がでてきます。
考え方はオプション取引と似ています。

主人公のロレンスが相手と黄鉄鉱の取引をします。ロレンスは相手に黄鉄鉱の空売りをします。決済日は翌日です。
翌日、黄鉄鉱の価格が値下がりすればロレンスは約定している値段より安く黄鉄鉱を仕入れられるので差額だけ得をします。逆に、値上がりすれば相手は高くなっている黄鉄鉱を約定した金額で買えるのでその分得をする、というわけです。わかりにくい取引を小説に組み込んで娯楽として成立させているのはすごいです。

さて、オプションの取引の仕訳の代表的なものは下記のようなものです。

<コールオプションの購入の場合>
約定日  前渡金 ○○○ / 現金 ○○○

決算日  前渡金 ××× / オプション差損益 ×××
(決算日に×××分勝ちがオプションプレミアムが上昇していた場合)

翌期首  オプション差損益 ××× / 前渡金 ×××
(決算日の仕訳の反対仕訳)

決済日  現金 ○○○ / 前渡金 ○○○
現金 △△△ / オプション差損益 △△△
(△△△の差益が出た場合)


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