株式移転とは、新しく親会社(P社)を設立し、P社が既存の会社(A社、B社)の持ち株会社となること。
株主が変わっただけなので、A社とB社ではな仕訳なし。株式移転時の仕訳はP社の仕訳のみ行う。
A社とB社が持分の結合と判定された場合は、持分プーリングとして処理する。
取得と判定された場合は以下の手順です。
まず、判定の仕方は
http://tyouroku.blogspot.com/2010/01/blog-post.html
の記事の通りです。
で、取得と判定された場合、A社とB社とで処理の仕方が異なります。
・A社株式取得にかかる仕訳は持分プーリングで処理します。つまり、P社とA社は対等の関係ということです。
・B社株式取得に係る仕訳についてはパーチェス法として処理します。P社はB社より上の立場からの株式の取得ということです。
このB社株式の取得の対価の計算は以下のように算定します。
取得企業株式時価単価×被取得企業株主に交付した株式数
以上の説明はP社の個別貸借対照表上の仕訳に関する方法ですが、これが連結会計上の仕訳になるとまた変わってきます。
P社の株式移転直後のB/S上は
A社株式 ××× / 資本金 ×××
B社株式 ××× / 資本準備金 ×××
________/ その他資本剰余金 ×××
のようになっていますが、投資と資本の相殺消去でA社、B社の株式を消去します。
資本金 ××× / A社株式 ×××
資本剰余金 ××× /
そして、株式移転直前のA社のB/Sを合算します。
連結財務諸表上、取得企業であるA社の純資産が引き継がれるため1の仕訳と合わせると、A社株式の消去だけが行われることになります。
B社でも同様の処理をします。
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