2010年1月4日月曜日

株式交換について

株式交換とは、株式会社がその発行済株式の全部を他の株式会社または
合同会社に取得させることをいいます。

例えば、既存の会社Aが既存の会社B社との間に親子関係をつくり
企業集団グループを形成したいとします。
このとき、親子関係を作る方法としてA社がB社の株式を購入する方法があります。
しかし、この方法だと、株式買収に要する多額のキャッシュを用意しなければ
なりません。そこで、登場するの株式交換という方法です。

A社はまず、B社の株主からB社株式を受取ります。
そして、その対価としてA社株式をB社株主の交付するのです。
これにより、A社はB社発行の全ての株式を自社の株式を対価として取得できるので
キャッシュを用いずに、B社を子会社にすることができます。



<株式交換の会計処理>
 

まずは、取得か持分の結合か判定します。判定の方法は
http://tyouroku.blogspot.com/2010/01/blog-post.html
で書いたとおりです。

・取得

処理方法:パーチェス法
子会社株式の取得原価:取得の対価+取得に直接要した支出額
のれんは計上する


・持分の結合
処理方法:持分プーリング法
子会社株式の取得原価:完全子会社の適正な帳簿価額による純資産額に基づいて算定
のれんは計上しない


なお、株式交換の場合、合併とは異なり完全子会社は消滅していないので
持分の結合と判定された場合でも、完全子会社の純資産の内訳項目を引き継ぐことは
ありません。

 

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